パルプ工場で大爆発…消火設備なし、出火であわててミス

2011年8月3日
浙江省寧波余姚市内のパルプ工場で
工場に所属する運転手が原料のひとつである酢酸ビニールをタンクローリーで搬入し、
パイプで工場のタンクに注入していたところ、パイプ部分から出火。
運転手があわててパイプをタンクから引き抜いたところ、火はタンクに燃え移り、
運転手は逃げたが、タンクは爆発した。

工場から数百メートル離れた路上にいた住民男性によると、
ごう音が鳴り響いたので、腰を抜かしそうに驚いた。
工場内での爆発と分かったので、様子を見に工場に向かって走った。
正面から熱い空気の壁のような風が吹いて来て体に当たり、
同時に頭がくらみそうな刺激臭が立ち込めたという。
タンクが爆発したため、タンクを設置していた倉庫全体の屋根が吹き飛び、
上空に向って炎が伸びた。一時は地上から30メートルほどの高さに吹きあげた。
火は別のタンクにも燃え移り、倉庫から数十メートル離れた場所まで、草が焦げた。
消防自動車計11台が駆けつけ、約4時間をかけて鎮火に成功した。

消防隊員によると、
「燃えている2つのタンクの横に、もうひとつ大きな化学薬品のタンクがあった。
もしも燃え移っていたらどうなったか、想像することすらできない」と述べた。

現場検証をした消防により、
同工場は危険物を扱っているにかかわらず、
最低限の消火施設、器具も備えていなかったことが分かった。

消火栓や防火砂、消火器などがまったくなく、
「火が出た後は、消防が到着するまで眺めているしかない状態」だったという。
同事故で、死傷者は出なかった。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0805&f=national_0805_222.shtml

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